伸子-shinko-のシナリオ連載

ライター 伸子-shinko-のオリジナルシナリオ連載

Ari❤️愛 vol.57

 

◯鮫島商事・カウンセリングルーム・中・夕

絵里子がデスクに向かい、書類の整理をしている。

ノックの音がする。

絵里子「どうぞ」

誠一の声「失礼します」

誠一が入ってくる。

絵里子「月乃さん、どうしました?」

絵里子、誠一に椅子をすすめる。

誠一、座り、両手を強く握る。

絵里子「お茶でも飲みましょうか」

絵里子、立ち上がり、急須でお茶を入れ、誠一に湯のみ茶碗を渡す。

誠一、茶碗を両手で握り、小さく息を吐き、一口飲む。

誠一「先生、聞いていただきたいことがあって……」

絵里子、微笑み、うなづく。

 

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Ari❤️愛 vol.56

 

◯鮫島商事・屋上・夕

あきと高橋がベンチに座って話している。

あき、たばこを思い切り吸い、煙を吐き出す。

高橋、あきの吐き出した煙にむせる。

あき「高橋くん!全然ダメ!全く女を見る目がない!」

高橋、あきの煙をかき消すように、手を顔の前でふる。

高橋「えっ!?一人も?」

あき「一人も!ねえ、あかり」

あかり(アリ)があきの肩の上で大きく頷く。

高橋、がっくりと肩を落とす。

あかりの声「ねえ、他にいないかな」

高橋「……月乃の好みがなあ……」

あき、たばこの煙を吐く。

あき「そんなの簡単!私!」

あかり「それはないから」

高橋、顔を引きつらせ、笑う。

高橋「……正直、あかりさんの代わりって思うとちょっと……」

あかり「私の代わりなんかいらないよ。せいちゃんのことをとにかく大事にしてくれたらそれでいい」

あき、顔をゆがめ、煙を吐く。

 

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Ari❤️愛 vol.55

 

◯鮫島商事・第二営業部

広いフロアにぎっしりと机が置かれ、大勢が忙しく立ち働いている。

電話がひっきりなしに鳴っている。

入り口付近に高橋とあきが立って、机に向かってpcをいじっている女性を見ている。

二人、耳打ちをし、部屋を出ていく。

 

◯同・秘書課前の廊下

高橋とあきが秘書課とネームプレートがある扉の小窓から中をのぞいている。

二人、耳打ちをし、歩き出す。

 

◯同・マーケティング

7名の男女(男4人、女3人)が仕事をしている。

あきが備品をおさめつつ、女性写真を観察する。

高橋、入り口付近からあきを見ている。

高橋、あきに一人の女性を見るようにジェスチャーで伝える。

あき、うなづく。

 

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Ari❤️愛 vol.54

 

◯鮫島商事・1階ロビー

高橋とあきが受け付け前のソファーに座っている。

高橋「あの受け付けの彼女。いいでしょう」

高橋が受け付けに座っている女をチラ見して微笑む。

あき、ため息をつき、首を左右にふる。

あき「……確かに若くて綺麗だけど……」

あかりの声「却下!」

高橋「なんで?」

あき「あれは男がいるよ。そんなこともわかんないの?」

高橋「えっ!わからないでしょ」

あかり、あきの肩の上でため息をつく。

あかり「じゃあ、次」

高橋、ため息をつき、立ち上がる。

 

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 Ari❤️愛 vol.53

 

◯鮫島商事・屋上

あきと高橋がベンチに座って話している。

あき、たばこを思い切り吸い、煙を吐き出す。

高橋、あきの吐き出した煙にむせる。

あき「ねえ高橋くん。私に黙ってあかりと何やってんのかな?」

高橋、ため息をつく。

高橋「あきさん、僕があかりさんと何してようが、あきさんには関係ないと思うんですけど……」

あき、目を見開き、高橋を見る。

あきの吸いかけのたばこから灰が落ちる。

あき「……いや、いやいやいや、関係あるから。っていうかあるでしょう」

あかり(アリ)の声「ないよ」

あき、舌打ちし

あき「……あかり……」

あき、ため息をつく。

あき「あんたが戻ってきてから面白くないことばっか」

あかり(アリ)、高橋のスーツの袖から出てくる。

あかり、仁王立ちし

あかり「はあ?何それ」

あき、たばこを地面に落とし、踏み消し、あかりを見る。

あき「私、この前言ったよね。誠一さんと私の未来の話。あんたはどう頑張ってもいまはただのアリんこ。誠一さんに何をしてあげられる?」

あき、鼻で笑う。

あかり、唇を噛む。

あかり「あきだって……せいちゃんに何ができる?これまでひとりで好き勝手やってきて」

あき「ふんっ!いざとなればなんだってできるわよ」

あかり「誰かと一緒に生きてくってそんなに簡単じゃない!」

あき、あかりを睨み

あき「誠一さんを一人にしといてよく言うよ」

あかり、目を伏せる。

あき、高笑いする。

高橋、咳払いをし

高橋「……なんか話がズレてる気が……っていうか、あきさん、何も見なかったことにしてもらえませんか?」

あき、新しいたばこをくわえ

あき「どうして?私も手伝うわよ」

あかり「……なんで……」

あき、うつむき

あき「……誠一さんに幸せになってほしいから」

あき、たばこに火をつける。

あかりの声「あき、言っとくけど、私はあきにだけは誠一さんを任せられない」

あき、空に向かって煙を吐き出し

あき「……わかってるって。……でももし誠一さんが私を選んだ時は……」

あかり「それはないと思うけど、その時は考える」

あき、舌打ちする。

高橋、微笑み

高橋「じゃあ、話は決まったということで」

あき「で?高橋くん、君が選んだ女のこと、教えてよ」

あかり、大きく頷く。

 

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 Ari❤️愛 vol.52

 

◯鮫島商事・人事部

高橋がデスクに向かい、pcをいじっている。

高橋の額から汗が落ちる。

あかり(アリ)の声「ちょっと、高橋くん!汗、落とさないで」

あかりがデスクのキーボードの手前で座っている。

あかりの横には大きな水たまりができている。

あかり、前の目のpcの画面を見入っている。

pcの画面下の方に5人の女性の顔写真入りの資料が並んでいる。

あかり「高橋くん、左から順番にどんな人が教えて」

高橋、また汗が落ちそうになるのを手の甲でぬぐい、ため息をつく。

高橋「あかりさん、こんなことしてバレたら俺、首ですよ!」

あかり「だったら早く彼女たちのこと教えて」

あきの声「失礼します」

あきが入ってくる。

高橋、背中を丸め、手の甲で額の汗をぬぐいながらpcをいじりながらブツブツと小声で喋っている。

あき、高橋の後ろに立つ。

あき「高橋くん、具合でも悪いの?」

あき、高橋の肩に手を置く。

高橋、目を見開き、腰を浮かす。

あき、pcの画面を見る。

高橋、キーボードに触り、pcの画面を消す。

あき、舌打ちし

あき「高橋くん、ちょっといいかな」

高橋、デスクに手をつく。

あかり、急いで高橋の手に乗る。

 

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Ari❤️愛 vol.51

 

◯鮫島商事・食堂

あきが定食メニューを乗せたお盆を持ってキョロキョロしている。

高橋と誠一が窓際の席で食べている。

あき、ニタリと笑い、二人のもとへ歩き出す。

高橋の声「マジか!……」

誠一が箸を置き、肩を落とす。

高橋「そんなんでよく今日出社したな……」

誠一、目の前のおぼんの隅っこでご飯を夢中で食べているあかり(アリ)を見て微笑む。

誠一「……いまは一人じゃないから」

誠一、あかりをそっとなでる。

あきの声「誰が一人ですって!」

あき、高橋の横に勝手に座る。

あかり、食べていたご飯を喉につまらせる。

高橋「あ、あきさん!どうも……なんでここに?」

あき、食べならが

あき「なんでってお昼休みだから」

高橋「いや……そうじゃなくて、どうして俺らの席にって意味なんだけど……」

あき、箸を置き、口元で笑い

あき「私が来たらいけなかったかしら、高橋くん!じゃなくてさん」

高橋、笑う。

あき「な、な、な、なにがおかしいのよ」

誠一、あかりも笑う。

あき、舌打ちをし、食べる。

 

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